カリスマエステシャン見習い日記−第1話

初めてのヨーロッパエステ体験

第1話:出会いは突然に【2000年冬】ある日ヨーロッパ在住の元同僚A子から「ちょっと、東欧のハンガリーにハリウッド女優も使ってる、全部ハーブとか自然のもので出来ているオーガニックの素ん晴らしいエステがあるらしいので、おもしろそうだから、見に来ない?」と突然の誘い。ここの会社は、輸出入の小さな商社をやっているが、ヨーロッパ方面は、テーブルウェアやファッション分野だけで、それもイタリアとの取引はあったが、東欧の事、ましてや化粧品関係の仕事の経験は全くなかった。女性スタッフ全てが大の美容フリークという事以外は、エステ商材と言われてもなんとなく実感出来ない。でも出張のついでに足を伸ばして、その元同僚が言うところのエステに視察してきても、面白そうじゃないかしら?そんな軽い気持ちでスタッフ2人のB子、C子で元同僚 A子の待つハンガリーの首都・ブダペストへ出かけていった。

ブダペストに、初めて飛んだ2人は A子の先導でホテルへ直行。『20年くらい前までは、ここって社会主義でロシアみたいに、配給制とかだったんだよねぇ。ずいぶん貧しい国なんじゃない?ロバとか牛が交通手段だったらどうしましょう?」そんな2人は、街中に来てびっくりしてしまった。ヨーロッパの真ん中に位置するここ、ブダペストは、中世のヨーロッパの趣を残す、それはそれは洗練されていて美しい町並みを誇る大都市だったのです。かの最後のフランス王妃マリーアントワネットの生家であるパプスブルグ家の夏の城として知られる丘から見渡すドナウ川は、優雅で華やかでいたるところで、バイオリンやアコーディオンなど音楽が奏でられています。私達は、すっかりロバやら牛を忘れて中世の貴族の娘気分で街中を散歩して回りました。

「ねぇねぇ、ここってエステがすごい多いんだよ。12,3歳の女の子から90歳のおばあちゃんまでみんなお気に入りのSALONがあるんだって」と、A子。聞くところによると、世界一大量殺人を犯したと言われる女性(推定600人以上!!)、エリジャベート・バートリ伯爵夫人は、その類いまれな美しさを保つために、木や草の根を使った伝統医学を得意とするおかかえの魔術師、秘伝の”若返り薬”だけでは飽き足らず、近所の若い農民の娘をかたっぱしから誘拐し、娘を切り刻み、血の風呂を浴びる事で若さを保つという恐ろしい儀式を繰り広げたそうです。彼女もハンガリー人。どうやらハンガリー女性の美に対する執着ははんぱないものがあるようです。なるほど、街行く若い女性は、お肌がミルク色でモデルみたいな美人がいっぱい。余談ですが、ハンガリー女性は美しい事で有名ですが、男性はというと、滞在中『これは!!』という目を見張るいけメンは、一人も見当たりませんでした。。。残念。。。ごっついおじさんみたいな方ばかりでした。

もうひとつ忘れてはならないのは、’若返りの水’(後の香水の原点となる)「ハンガリー・ウォーター」の存在。趣味でアロマをたしなむB子も興味津々の様子です。都会のど真ん中に温泉スパもあるので買い物帰りにゴージャス気分で温泉スパで身体中ピカピカ♪夜は、オペラ鑑賞に、高級レストランでワインでかんぱ〜い。(川島なおみさん絶賛のレストラン'GUNDEL'へ行ってきました)
『明日は、いよいよお顔のエステね♪ ちょっとお肌も乾燥したし、リラックスにもよさそーーー』とのんきに構える私達。翌日、その期待を大きく裏切られる衝撃体験が待っているとも知らずに・・・。

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